【構図を決めてバランスの良い写真を撮ろう!】
被写体をちゃんと写しているのに、なんかパッとしないと言うか、
綺麗じゃないなぁ?と思う事はありませんか?
写真を撮るキモは構図と露出です。
これにより感じの良い写真になるかどうかが決まると言っても
過言ではないです。
「なんか、バランス悪いなぁ!?」
そういう時は、構図に原因がある事が多いんです。
私の場合は、子供のころ父親にフルマニュアル(全手動)の露出計も
付いていないコンパクトフィルムカメラをもらって、
その頃ブームだったスーパーカーを追いかけて撮りまくっていました。
(歳がバレる(汗))
構図と言えば、スーパーカーの車体全体が写真に収まるように
していただけでした。多少は雑誌の写真の真似をして、
斜め下から撮って見たりはしましたが、基本的に全体が
収まるように撮っていました。
これだと記録写真的な感じで、「エレガンス」だとか「セクシー」だとか
「凄味がある」とか「獰猛なパワーを感じる」などの感情に訴えてくる
感じが出ません。
では、どうやったら見ている人の感情に訴えるような写真が撮れるのか?
「構図」の面から説明したいと思います。
【構図って何?】
「構図」とは、写真を見て心地良いと感じる被写体の
写真上の配置を言います。
安定感、奥行き(遠近感)、対称非対称を考慮して
被写体の世界感、空気感を表現します。
代表的な構図を例に、具体的に説明します。
【日の丸構図】
被写体を真ん中に置いて撮影する構図で、
誰でも最初に無意識にやっている構図だと思います。
みんなと一緒という事は?
はい、抜きん出た写真にはならないという事です(笑)。
一般的には、良くない構図と言われますが、
これも意図があって使う分には当然有りなので、
日の丸構図で表現したいと思う被写体の撮影には、
遠慮無く使いましょう。
意図がある時以外は、避ける方が無難ですよ。
【黄金比構図】
画面を黄金比1:1.618に分割して、被写体を配置する構図で、
人間の視線を、自然と被写体に向けさせ、かつとても
バランスよく感じさせる配置と言われています。
これは縦での黄金比構図ですが、安定感のある配置にできますね。
画面を縦横それぞれ三分割にして引いたグリッドが近い感じで、
初心者にとっては、この三分割構図をまずは意識して、
被写体を配置することが良いと思います。
デジカメでは三分割のグリッド表示をする機種も多いと思いますので、
このグリッド表示を利用して撮影してみるのが良いと思います。
水平や垂直も併せられますので、傾いた写真の防止にもなりますからね。
夕景ですが、空の横に広がる雲の部分、夕陽がオレンジ色に輝く部分、そして島から海の部分と横に3分割を意識して撮影しています。
より厳密にやりたい方は、黄金比で画面を分割して、撮影してください。
似て非なる感じにシビれますよ!
【シンメトリー構図】
左右あるいは上下対象になるように配置する構図です。
建築物や風景で整然とした整列感や規則性を表現できます。
【放射構図】
トンネルの中を覗いたような構図で、とても遠近感が出せる配置です。
通路や道路、橋の上など長く続く感じの場所で効果的です。
【対角線構図】
画面を斜めに横切る対角線を想定して、被写体をその角度に撮影したり、
背景を利用して対角線上に乗せたりして、被写体にダイナミックな
躍動感を与えたり、奥行きのある画面に表現することができます。
被写体や背景によって色々と構図を変えてみて、
試してみてくださいね。
きっとあなたの写真が素敵に生まれ変わりますよ!