カメラ初心者がまず覚えたい写真の撮り方  【背景編】

【背景を整理して視線を集めよう!】

「何かパッとしないと言うか写真がごちゃごちゃしてるなぁ。」

と思う時、原因はほとんど背景の処理にあります。

写真はフレーム(写真が写る枠)の中に撮りたい被写体を入れて、構図やバランス、明るさを決めて撮りますが、その時気にして欲しいのが、背景の状態なんです。

写したい被写体にばかり意識が行っていて、意外と背景を気にしないでシャッターを切る方が多いのですが、撮った写真をあらためて見てみると、いろんなものが一緒に写り込んでいて、写真の印象が「ごちゃごちゃしてる」になってしまいます。

写真は「引き算」と良く言われます。

撮りたい人や物があって、カメラを構えた時に、最初に撮りたい被写体をどうフレームに入れるか考えます。

そして、そのままシャッターを切るのではなく、次に見て欲しいのが背景なんです。

被写体の周りに何が写り込んでいるのか?それは写したい被写体を引き立てるものなのかどうか?

どうですか?ほとんどはごちゃごちゃするだけの邪魔者では無いでしょうか?

意識的に特定の景色をバック(背景)に撮る記念撮影でなければ、ほぼ不要なはずです。

これを整理することで、写真は劇的に良くなります。

なぜなら撮りたい被写体が浮き上がり、見る人の視線が被写体に集中するからです。

伝えたい事を伝えることができるようになります。

背景の処理にはいろいろな方法がありますので、いくつか説明したいと思います。

【背景をボカす】

絞りを開けたり、背景を離せる位置で撮影する事で、撮りたい人や物以外の背景をボカして目立たなくすることができます。

【背景を黒くする】

撮りたい被写体に十分な光が当たっている場合、露出を暗めに設定しても被写体はしっかりと写ります。そして、露出を暗めにした効果は背景に出ます。背景が黒く(とても暗く)なるのです。

これによって、ゴチャゴチャしたうるさい背景を見えなくしてしまう事が可能になります。

【背景を白く飛ばす】

逆の方法もあります。

撮りたい被写体が人物で、特に女性の場合、肌を白めに明るく写す方が綺麗に魅力的になります。

この際、露出を明るめにする為、背景もかなり明るく白っぽくなります。

これを利用して、うるさい背景を白く飛ばす事で目立たなくしてしまえます。

【アングルを変える】

ファインダーを覗く、もしくはディスプレイの背景を見た際に、

余計なものが入っている場合、撮影者の立ち位置を変えたり、

アングル(カメラの位置)を変えることで、背景に映り込むモノを

変える事が可能です。

それによって、背景をスッキリさせたり、逆に必要なモノを

背景に持ってきたりする事ができます。

あなたもこれから写真を撮る時は、撮りたい被写体だけでなく

その時の背景をチェックしてみてください。

写真が激変すること間違いなしです!!