【キラキラで行こう!】
冬が近づくにつれ、夕暮れになるとあちこちでライトアップされ、クリスマスのデコレーションやイルミネーションで街が輝き始めます。
凛と澄んだ空気の中、マフラーを巻いて恋人や友達、家族とキラキラな光の中で、楽しい思い出作りをすることと思います。
キラキラのイルミネーションの光に包まれると、男女問わず子供でも大人でも、
「ワァー、綺麗だなぁ!」「すごぉ~い!」と一瞬でワクワクした気持ちになりますよね。
管理人も、今でも一瞬でワクワクして子供のようにはしゃいでしまいます。(笑)
そんなキラキラなこの瞬間を、思い出を、カメラに収めたいとあなたも思った事があるに違いありません!
今回は、そんなキラキラ、ワクワクな思い出をカメラに収める、イルミネーションの撮影方法を<準備編><設定編><テクニック編>として説明したいと思います。
<イルミネーションの撮影方法 準備編>
まずは撮影に行くための準備について考えてみます。基本的には撮影先の情報とアクセス、撮影時の服装、撮影機材の準備が出来れば撮影行は可能です。
【しっかりと情報収集をしておく】
イルミネーションやライトアップは、一定の期間実施されていますので、ホームページや情報サイトでの情報収集はしっかりとやりましょう。
以下に事前確認する内容をまとめておきますので参考にしてくださいね。
①開始・終了日や点灯時間の確認
点灯する瞬間をビデオで撮影するのも面白いですよ。「わぁー!」という歓声が上がります。花火のように場所取りをする必要は無い為、あまり早く出向く必要は無いと思いますが、上記のように点灯する瞬間を捉えたい場合は、ある程度明るいうちに行ってベストな位置で待っておくのが良いでしょう。
②場所へのアクセス方法(電車・バス・車)や往復時間、駐車場(車の場合)の確認
使用する交通機関によって結構交通費は変わりますから、どうやって行くかは機材の重さや量と相談ですね。車で行く人は駐車場の有無と駐車料金は調べておきましょう。
③交通費や入場料、食費等の費用の概算
費用の事はあらかじめ概算で良いので考えておきましょう。お土産を買う人はその分も!
④三脚使用の可否
やはり夜間の撮影は三脚があった方が写真の仕上がりが有利です。せっかく良い感じのショットが撮れても、ブレていては台無しですからね。
人で混みあう場所の場合、三脚や一脚の使用を禁止している場合があるのであらかじめ問い合わせておいた方が良いでしょう。
【暖かい服装で出掛けよう】
イルミネーションが街を彩る季節と言うのはほとんどが晩秋から真冬ですよね。しかも屋外でほとんど夜ですから、それはもうジンジンと冷え込むわけです。
5~10分ぐらいなら大して寒くないですが、撮影となると1時間ぐらいは少なくとも屋外に居ます。ですから、あなたも「寒さで撮影してる場合じゃない!」っとならないよう、しっかりと防寒対策はしていきましょう。
服装で気を付けることは、動き易くあまりゴワゴワブクブクしていない服装にまとめることです。最近は薄手でも暖かい高機能な服がたくさんありますので、ファッションもいいですが、基本的に動きやすさを基準にしてください。
以下に防寒対策をまとめておきますので参考にしてください。
①アンダーウェア
まずはこれ!最近は薄くても暖かい動き易いアンダーウェアが増えましたので、着込むことを推奨します。上下で着込むんですよ!(笑) そのぐらい寒いですから。
②歩きやすい慣れた靴
街中イルミネーションはそうでもないですが、公園や街路、イベント会場などは結構な広さのところもあり、遊園地系だと結構な坂の斜面に造られていたりします。ですから、歩きやすい慣れた靴が良いですね。
といってもスースー空気の通りの良いジョギングシューズはお奨めしません。そう、「足凍るんじゃないか!」ってぐらい寒いですよ!
③マフラー
首だけでなくちょっと引き上げると顔をほとんど覆えるマフラーは便利アイテム。風があるとなおさら「持って来てよかったぁー!」と思う事間違いなしですよ。
④指先開閉手袋
手袋無いとむちゃくちゃ手が冷たくなりますので、絶対必要ですが、カメラを操作したり、スマホをスワイプするには、指先が出ている必要があります。ですから、撮影用には右手だけでも良いので、指先が出ている手袋が必要です。
また薄手の着けたままで携帯操作が可能な手袋も売っていますよね?あれでもOKです。
管理人は、100均で売っているフリース手袋の右手親指と人差し指の第一関節の所に切り込みを入れ、必要な時にそこから指先を出せるように改造して使っています。たったこれだけでかなり便利ですよ(笑)。
⑤カイロ
これがあるだけでかなり違います。腰やお腹に肌着の上からペタッと貼りましょう!
⑥魔法瓶タイプの水筒
お茶や白湯、コーヒーなどを熱々のまま持ち運べる魔法瓶タイプの水筒は、1本は持っているべきアイテムですね!暖かい飲み物を入れておいて一口飲めば、一気に暖かくなれますからね。
ちなみに、夏は冷たい飲み物を入れておけば、熱中症対策に強力な武器になりますので、是非活用しましょう。
【イルミネーション撮影機材の必需品はこれ!】
通常の撮影とイルミネーションの撮影で大きく異なる点は、通常は光の当たった物や人を撮影するのに対し、イルミネーションは光源そのものを撮影するという点です。
これは”露出”の設定がまるで違うということを意味します。
最近のカメラの判断する自動露出は優秀ですので、シーン別モードの中の「夜景モード」などを設定すると結構綺麗に撮れてしまいます。
ですから、初心者でカメラ任せで出来るだけ撮りたいと言う方は「夜景モード」を積極的に使用しても良いと思います。
しかし、もう少しカメラを操って思い通りに作品撮りしたいという方は、
「絞り優先モード」+「中央重点測光」+「露出補正」
を使用して撮影することをお奨めします!
実際の撮影テクニックについては<設定編>や<テクニック編>を参照してくださいね。
さて、準備に話を戻して、撮影機材としては何が必要なのでしょうか?
以下にまとめましたので、参考にしてください。
①三脚(一脚)
場所によって使用できない場合もありますが、夜間の光が不足する条件で撮影するのですから、基本的に三脚が必要となります。
一脚でも無いよりは良いですが、カメラの安定感という意味であまりお奨めしません。
また、三脚があればブレに関してはほとんどクリアできますから、手持ちで息を止めて必死でブラさないように撮影することで疲れてしまったりもしません(笑)。
②クロスフィルター
キラキラとした光を強調し、更にキラキラにしてしまうアイテムが、「クロスフィルター」です(レンズの先に装着して使用します)。
好き好きですが、4クロスフィルターか6クロスフィルターが、イルミネーションには向いています。
イルミネーションの一つ一つの光源からの光が星の瞬きのように輝いて見え、幻想的なキラキラを演出してくれますので、是非あなたもこのキラキラに浸ってください(笑)。
6クロスフィルターの例
③ソフトフィルター
光の海のようなイルミネーションの光源からの光を、ベールが掛かったような淡い優しい光に変えてくれるのが「ソフトフィルター」です(レンズの先に装着して使用します)。
まさにファンタジー!になりますよ(笑)。
写真全体を柔らかい優しい表現にしたい場合は是非使ってみてください。
④大口径レンズ
イルミネーションを撮影する際は、上の写真例のように綺麗な「玉ボケ」(絞りの扱いに関してはこちら)を多用して、綺麗なキラキラ写真に仕上げますが、その際、開放F値(絞りを最大に開けた値)が小さいレンズ(大口径レンズという)の方が玉ボケには有利です。
開放F値は、最大でもF4ぐらいは欲しいですね。出来れば、F2.8やF1.4の大口径単焦点レンズが望ましいです。
カメラのセットズームレンズでも、もちろんイルミネーションの撮影は可能ですが、仕上がりの綺麗さは劣ります。
焦点距離としては、50mm~135mm(フルサイズセンサー時)ぐらいの標準から中望遠ぐらいのものがイルミネーション撮影に合っています。
次のステップとして大口径単焦点レンズも検討して見ましょう。
次は<設定編>として、イルミネーション撮影時のカメラ設定に関して考えてみます。
是非チャレンジしてみてください!