カメラ初心者必見!季節の花を印象的に撮影する7つのポイント

【花の写真を綺麗に撮るにはどうしたらいいの?】

「わぁー綺麗!感動するぐらい綺麗なこの花を写真に収めたい!」

と、思った事があなたにも絶対にあるはずです。

管理人もカメラを始めた時は、身近にあって、しかも色や形、大きさとバラエティに富んだ花の写真を撮ることから始めました。

それまでは、花の名前もあまり知らず、どの季節に咲くのかもよく分かっていませんでした。つまり花に興味が無かったんですね。(笑)

それが、撮影しているうちに「いつ」「どこで」「どのように」撮影すると綺麗に撮れるのかを自然に考えますので、だんだんと詳しくなっていきました。

今回は、目の前の鮮やかな花の感動を写真に収める7つのポイントを説明したいと思います。

【1.綺麗な被写体を見つける】


何と言ってもまずはたくさんある花の中から、「絵になる」綺麗な形や色の花を見つけることから始めましょう。

花びらの一部が無かったり、端が枯れていたり、ゴミが付いていたり、姿が悪かったりといった花は避け、形のバランスや発色の良いものを探しましょう。

花を一輪で撮るのか、それとも集合体として撮るのかにも依りますが、どちらにしても主題となる綺麗な花を見つけなくては良い写真は撮れませんので、「わぁー、綺麗!」という興奮をちょっと抑えて、冷静に綺麗な花を探してください。

その後、主題や背景が日向にあるのか日陰にあるのか、背景の色や明るさはどうするのかによって、カメラをどちらの方向から主題に向けるのか?を決めて撮影に臨みましょう。

つまり、「わぁー!」と興奮していきなり近くの花にカメラを向けて撮るのではなく、出来上がりの写真のイメージと構成を考えて、その絵になる位置から主題を撮影するようにしましょう。

【2.開放F値が小さいかつ焦点距離の長いレンズを使う】

焦点距離にして100mm程度以上(35mm版換算)、開放F値が2.8以下を基準にしてレンズを選びましょう。ダブルズームレンズキットの望遠レンズ側を使って撮影するのでも基本的にOKです。

花の撮影では絞りを開けたふわっとした雰囲気の写真が多くなりますので、上記のようなレンズが好ましいです。

【3.絞りは開放にする】

絞りを開放にすることで主題となる花がはっきりし、背景ボケも作りやすくなります。

絞って(F値を大きくして)撮影した場合は背景ボケや前ボケが弱くなり、主題となる花以外にもピントが当たります。ですので、花の撮影では基本的に絞り開放でふんわりした雰囲気を目指しましょう。

【4.絞り優先モードを使う】

撮影モードは、絞り優先(A、Av)モードマニュアルモードの使用がお勧めです。

絞り開放をよく使いますが、1段か1.5段絞ることもありますし、お花畑や桜満開時に引いて撮る時等は、24mm~28mm程度でF8やF11に絞って、風景としてパンフォーカスに撮ることもあるため、絞り以外はカメラが自動で設定してくれる絞り優先モードが使い易いです。

焦点距離28mmでF11まで絞ってパンフォーカス撮影

【5.グッと寄ってマクロ撮影】

80-200mmF4レンズの望遠側、絞り開放で撮影。結構綺麗にボケています。

100mmF2.8マクロレンズで撮影。さすが!溶けるような感じになります。

マクロレンズやズームレンズのマクロ機能でグッと寄って撮るのは王道です。

マクロ撮影を行う場合、花のどこにピントを合わせるかが悩みどころです。例えばあじさいであればピントをガクに合わせるか、中央部の真花の部分に合わせるかで印象がかなり変わってきます。

90mmや100mmの単焦点で、絞り開放値がF2.8以下のいわゆるマクロレンズはちょっと高価ですが、「さすが!」の写りをしますので、「本格的に花を撮っていきたい」「花を撮っていると楽しい!」と思われるあなたなら、ぜひ手に入れておきましょう。

【6.明るい背景と暗い背景】

日陰をバックに撮影。暗い背景の例です。

花を撮影するときは、後ろをボカしてしまう事が多いですが、主題の花を引き立てるため、景の色には注意しましょう。

赤い花の後ろに赤い背景を持ってきても当然主題は引き立ちません。

同様に、背景を青空や陽の当たる明るい状態にするか、日陰の暗い状態にするかでも主題の見え方は変わります。

緑の葉をバックにして撮影。明るい背景の例です。

主題の花の特徴や、あなたがその花をどんな印象に見せたいか?によっても選ぶ背景は変わってきますので、撮影するときは、明るい背景暗い背景も撮ってみてください。

きっと新たな発見があると思います。

【7.季節ごとの被写体】

四季の代表的な被写体となる花々を書いておきます。

各地方によって咲く時期はズレると思いますが、花写真を始めた最初の1年で、いつどこで咲いていたかを手帳にメモること(スケジュール帳に何処に何の花を撮影に行ったかメモるだけ)で、次の年からは、ほぼ間違いなくあなたの周辺での花の咲く時期が明確になりますね。

各地方でそれぞれ名勝地や植物園、公園などを探しておくと良いと思います。休日の名勝地は人、人、人で撮影どころではない事もありますが、早起きして早朝に行くとか、植物園であれば開園と同時に入る等工夫をすれば、結構自由に撮影できますよ。

まぁ、混んできたら撮影終了にして、のんびり周りの観光に切り替えるとか、美味しい名物料理をいただく等、出掛けているのですから他の楽しみもありますね。

1月: 梅、寒椿、水仙
2月: 梅、寒桜、寒緋桜
3月: 桜、菜の花、木蓮、枝垂桜、カイドウ
4月: 桜、八重桜、ツツジ、花桃、牡丹、石楠花、花水木
5月: 春薔薇、チューリップ、芍薬
6月: 百合、ラベンダー、紫陽花、藤
7月: サルスベリ、蓮
8月: ひまわり、朝顔
9月: 彼岸花、桔梗、菊
10月: 秋薔薇、紅葉、コスモス
11月: 紅葉、サザンカ、ジャスミン
12月: クリスマスローズ、ポインセチア

あなたもこれらのポイントを押さえて、花を見た時の感動を写真に収めて見ましょう。

是非チャレンジしてみてください!