「真っ青な空が撮りたい!」
写真を撮っていると、こう思ったことはありませんか?
私も写真を始めた時に「真っ青な空が撮りたい!」と思った一人です。なぜなら、大抵カメラ任せで撮影すると思ったほど青くならずに、水色ぐらいの薄い青として、写るからです。
これはカメラやレンズの性質上実は仕方の無い事なんです。
何かしら工夫をしない限り真っ青な空は写せません!
では、どうやったら真っ青な空を取れるか?そのやり方を説明します。
【PLフィルター】
先ず一つ目にして必須なのは、PLフィルターです。
フィルターって知っていますか?
フィルターはレンズの先に装着して、レンズを通して見た絵(被写体)に色んな効果を付けるグッズです。
この中にPLフィルターと言うのがあります。
このフィルターの効果は、被写体の反射光をカットする事です。
サングラスに偏光レンズと言うのがありますが、効果はあれと同じで、良く晴れた眩しい日に掛けると、ギラギラを抑制して目を楽にしてくれますよね。
それと同時に物がくっきりとし、色も鮮やかに見えます。これはテカリのような反射を抑え、物本来の色が見えてくるからなんです。
では、なぜ青空を撮るのに反射光カットなのか?ですが、
空には通常目に見えないサイズの水蒸気や塵がたくさん舞っています。これが光を乱反射し、テカリのようになって、空を白っぽく見せているのです。
PLフィルターはこの空気中に舞っている物の反射光をカットして、本来の青空の色を再現してくれます。
雨上がりの晴れた日が綺麗な青空になるのは、空気中の水蒸気はあっても、塵やホコリが雨で落とされ、空気が綺麗になって、反射するものが減っているからなんですね。
これは青空バックでの桜の写真ですが、よく晴れた綺麗な青空ではありますが、
結構薄めの青ですね。また桜の花びらが反射して真っ白になっています。
次がPLフィルターを装着して写した写真です。
かなり濃い青空になりましたね。これは目いっぱいフィルター効果を掛けた状態です。
はっきり言ってちょっとやり過ぎで黒っぽい感じになってますので、少し効果を緩めて調整します。
綺麗な青空と花びらのテカリも取れて淡い桜の花の感じが出ました。
PLフィルターを手に入れて、是非その効果に驚いて下さい!
PLフィルターを購入する時は、持っているレンズの口径が何mmかを確認して、それに合う物を購入しましょう。
【露出】
2つ目は露出です。
写真の明るさの意味で、レンズの「絞り」とカメラの「シャッタースピード」の組み合わせで決まります。
カメラ任せのプログラムモード[P]や絞り優先モード[Av]で撮影すると、露出を明るめにセットされてしまいます。
そうすると思ったように濃い青空にならず、薄い水色の空になりがちです。
こういう時は、露出を補正しましょう。カメラによって操作方法は色々ですが、一眼レフやミラーレス機では露出補正ダイヤルが付いてる事が多いです。
これをマイナス「ー」側へ操作すると露出を暗くする事が出来ます。大体-1/3から-1程度で調整すると良いと思います。
雨上がりの空気の綺麗な晴れた日は、露出を調整するだけでも、真っ青な青空に写りますよ。
是非、試してみてください!