【シャッタースピードを変えて動きを表現する!】
「走っている車を[ピタッ!]と止めて撮りたい!」とか、
「公園で遊ぶ子供たちの元気な動きを表現できないかなぁ?」と
思ったことはありませんか?
動きのある写真は、シャッタースピードを変える事で
表現する事が出来ます。
【シャッタースピードを速く設定する】
走っている車や人など、早い被写体の瞬間を切り取り、時が止まったかのような写真を撮るには、シャッタースピードを1/250秒~1/1000秒に設定する事で表現出来ます。
これは1990年代F1ブームの時に鈴鹿サーキットにて撮影した1枚で、シャッタースピードは1/500秒、300mmの望遠レンズで撮影しています。ちゃんとF1でも止まって写っていますね。
【シャッタースピードを遅く設定する】
また、逆にブレを利用して水の流れを白い雲が流れているかのように表現するには、シャッタースピードを遅く1/15秒以下に設定する事で、表現出来ます。
山間の小川で小さな滝になっているところをシャッタースピード1秒に設定して撮影しました。もちろん三脚を使用しています。
【シャッタースピードをもっと遅くする】
花火がパァーッと開いていく軌跡を写し取る場合も、
同じくシャッタースピードを遅く1秒程度に設定する事で
表現出来ます。
(但し、花火を何個もフレームに入れて撮るには
バルブモードと言うシャッターを開きっぱなしに
しての特別なやり方があります。)
1/15秒以下にする時は、ブレないように三脚を使用するようにしましょう。
【カメラのモード設定】
カメラ側は、モードをS,Sv(シャッタースピード優先)モードに
してみましょう。
シャッタースピードによって動きを表現する場合は、このモードが使い易いです。
他の設定をカメラ側で自動的にセットしてくれるので、どのくらいのシャッタースピードにするかにあなたは集中出来るからです。
慣れてくれば、モードをM(マニュアル)モードにして、シャッタースピードとそれに対する絞りを撮影者が設定して、カメラ任せにしないで全てを撮影者の意図で撮ることもできます。
【シャッタースピードは光量の調節をする機能】
シャッタースピードは動きの表現の他に、写真の明るさを変える時にも使用します。
シャッタースピードを遅くすれば、シャッターが開いている時間が長くなるわけですから、
光をたくさん取り込み、写真は明るくなります。
反対にシャッタースピードを早くすれば、シャッターが開いている時間が短くなるわけですから、取り込む光の量は減って、写真は暗くなります。
シャッタースピードを色々変えてみて、どんな写真表現ができるのか、どんどん試してみましょう!