【人物を撮影する時の2つの基準】
子供たちを上手に写す方法の第二回目は、具体的な撮影シーン例別に説明したいと思います。
子供に限らずですが、家族の写真など人が関係する写真を撮る際に、私は2つの基準を持って撮るようにしていますので、それを説明したいと思います。
【1つ目は、ポートレート的に撮るという事】
表情やしぐさ、光の捉え方を印象的に雰囲気のある写真として撮るパターンです。逆光も積極的に使いましょう。場所ややっていることが分からなくてもOK!説明的な部分を敢えて外して印象的に撮りましょう。
【2つ目は、スナップ的に撮るという事】
どんな場所かが分かるように撮ったり、食べているものが分かるように撮ったり、目線はもらわず、熱中している事が分かるように撮ったり、ハプニングを残しておくようなパターンです。
何年も後で親子で見て、
「2歳の春はあそこの公園でお弁当食べたんだね!」
「そうそう、前の日雨だったから、地面がまだ濡れてる所もあったのに、あんた走り回ってコケてどろどろになったのよ!」
「アハハハ!」
などと会話できるような写真です(笑)。
【具体的撮影シーン例】
ポートレート的に撮るとスナップ的に撮るを念頭に置いて、以下いろんなシーンを説明します。
【大人も一緒に撮る】
満面の笑顔で子供と接している大人も一緒に撮影しましょう。
「いない、いない、ばぁ~」
なんてやってる大人は、普段絶対見せない変顔とおどけた表情をしています。
子供が成長してから見る写真としても、
「ギャハハ!じぃじぃ変な顔!」と言いながら
「こんなに愛されていたんだ!」と絶対感動しますので、
とっても良い思い出になりますよ。
【アップで撮る】
遠慮なくグッと寄って見ましょう(笑)。赤ちゃんの寝顔やお絵かきに集中している子供の表情にはあなたも愛おしくなって惹きつけられると思います。
全体を撮影するより、どこに惹きつけられたのか?を意識してみてください。
・くりくりっとしたつぶらな瞳でしょうか?
・哺乳瓶をけなげに銜えるお口でしょうか?
・生え始めた歯でしょうか?
・ぎゅっと握った小さなお手々でしょうか?
・ぷにぷにの足でしょうか?
そこへグッと寄って、他を写さないことで、より伝わる写真になりますよ。
【背景を工夫する】
使用レンズのところでも説明しましたが、子供でもポートレートの基本は同じで、F値を小さく(絞りを開ける)して、背景を大きくボカして被写体である子供たちを浮かび上がらせた方が、見る人の視線が子供たちに自然に向きますので、より伝わる写真になります。
また、背景をボカした際は、そこにボケて写っているモノの色や面積等も考慮しましょう。
それによって、写真全体の綺麗さや雰囲気も作ることができます。
背景をボカすための4つのポイントについてはこちらを参考にしてください。
【構図を工夫する】
公園の遊具で遊んでいる様子が分かる写真や季節の花々と一緒に撮るとか、観光地へ行ったのが分かるように写すとか、そういったシーンも多いと思います。
ですから背景や一緒に写る物を画面上に上手く配置して、絵になる写真を心掛けましょう。
構図に関してはこちらの記事も参考にしてください。
【玩具を使う】
ボールや縄跳び、シャボン玉、バトミントン、砂場用玩具などが王道ですね。
遊びに熱中して何度も同じことをやったり、逆に次から次へと色んな事を
したり、子供の好奇心は様々なので、その場その場で臨機応変に対応しましょう。
ここでも笑顔と声掛け、褒めてあげるというのが重要です。
スピードのあるシーンが多いでしょうから、カメラはシャッタースピード優先モードで1/125秒以上1/250秒とか1/500秒とかでブレないように撮影しましょう。
1/15秒や1/30秒とかでブレを効果的に狙った写真を撮るのもアリですが、相当ハードルが高いので、やらない方が良いです。せっかくの今日と言う日が無駄になりかねません。
シャッタースピード優先モードについてはこちらの記事も参考にしてください。
【色んな表情を狙う】
笑っている表情もいっぱい撮りたいですが、泣いている顔、真剣な顔もかなりシャッターチャンスだと考えます。
ですので、狙えそうならやってみてください。
【子供目線で撮る】
撮影するアングル(この場合高さ)を下げて撮って見ましょう。
子供と同じ目線までカメラを下げて見回してみる。これだけで、普段と違うシーンに出会います。思い切って地面に腹ばいになって見ると、更に子供を見上げるようなアングルで、もっと違ったシーンに出会えますよ。
【大人目線で撮る】
これは、単純にカメラの高さを言っている訳では無くて、子供と会話したり
じゃれ合っている時に大人が見ている景色にカメラアングルを持ってくることを意味しています。
多くは上を向いている子供の表情を、見下ろすような感じで会話しているか、時にはしゃがんで子供と同じ高さになって会話していませんか?
その位置にカメラを持って来て撮ることで、とっても臨場感のある絵になりますよ。
【自分も一緒に写る】
自撮り棒を使ったり、三脚を使って積極的に自分も写りましょう!
写った写真をその場で確認して、次は子供と一緒に「変顔」をしてみたり、
食べ物に一緒にパクついてみたり、前後に重なってみたり、色々と工夫して
楽しく盛り上がりながら撮影して見ましょう。
三脚にカメラをセットしておいて、タイマー撮影やリモコンを使ったシャッターを使う事で自分も一緒に写ることが可能になりますので、やって見てください。
【動画で撮る】
最後に、デジカメやスマフォには動画も撮れる機能が付いていますよね!
写真として残すか、動画として残すかはシーンによって向き不向きがあると考えます。
自転車やストライダーに乗っている所とか、滑り台を滑る所とか、ハイハイが出来た所とか、歩き始めた所とかはやはり動画に勝てません。
またその時の会話や奇声が重要な場合も動画なら記録できますので、積極的に動画も撮影していきましょう。
あなたもこれらのシーン別ポイントを押さえて、子供と一緒のかけがえのない時を写真に収めて見ましょう。
是非チャレンジしてみてください!